平成29年3月21日

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ということで、その晩から薬をのみ、妻の実父の最後の優しさであったろう差し入れのおにぎりを頬張り、昨日の寝る前にPCに向かい合いこの文章を書いていた。気がつくと「全て自分が悪い」と思ってたのにいつの間にか、「自分だけが悪くない」と思っていた。それは薬による眠気なのか分からないが、違和感を感じながら起床した今朝も同じだったわけで、少なくとも自己嫌悪に陥ることはなかった。職場に行って、二人部署であるが迷惑をかけては行けないと思い、同僚には事情を説明して仕事に支障が出たときには遠慮なく伝えてほしいこと、職場のマネージャーにも同様の説明をして仕事をさせてもらった。少なくとも、仕事はなんとかなりそうだった。というより、ストレスから開放されて忙しくはあるが、気は休まった。  ちょっとした職場内のトラブルもあり、定時よりも帰るのが遅くなってしまった。車で帰っていると、左のズボンのポケットから着信音と太ももに伝わるバイブレーションの振動を感じる。その長さから何となくではあるが、誰からの着信かは想像がついた。運転をしているためあえて見ることもなく、自宅へ足早に帰宅した後に電話を掛け直した。妻からの電話だった。
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