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「タイミング見計らってたの?宇佐美さん」
恋人が運転するスポーツカーの中で、梓は上機嫌で電話している。
『貴方が余計なこと話しそうだったからね』
電話の相手…宇佐美は呆れながら話す。
「余計?私のイースターエッグを日和ちゃんに見せてたこと?
私のだから良いでしょ?それに、さっ君のイースターエッグを彼女に渡したのは宇佐美さんじゃない」
『…私は貴方達生まれ変わりを見てる。
忘れないでね。貴方達の主は誰かを…』
機械越しに聞こえる声は、いつもの明るい声ではない。
質問に答えない宇佐美が苛立っているのは分かった。
「宇佐美さんには感謝しきれないわ。
…でも、さっ君と日和ちゃんに私情を押し付けないでね」
『梓…いい加減にしなさい…』
今度ははっきり伝わる苛立ち。梓はその理由を知っている。だから話を続ける。
恋人はサングラスを掛け、電話の妨げにならない音量で音楽をかける。
梓は微笑み、しかし強い意思を宇佐美に伝える。
「日和ちゃんにとってさっ君は失いたくない大切な人…さっ君にとって日和ちゃんは守る大切で、唯一安らげる人…2人は互いが必要なのよ。
それを裂くなら、例え神にも私は牙を向けるからね…!」
通話が切れた携帯を見つめ、宇佐美は笑う。
「安心しなさい。私も裂くことはしないから。
でも…私の目的はそんなものじゃないし、せいぜい煩くほざいてなさい、雌犬…」
~花言葉…『あなたと一緒なら心が和らぐ』
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