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どうしたって限界はくる
三人とも動けなくなっていたが、怪獣に変化はなかった
「…っ!あんた!!一人で楽してないでどうにかしなさいよ!!」
明奈さんの怒りはもっともで、でも
作っただけで使い方もうろ覚えの私にはどうすることもできない
「鞠子、使い方わかる?」
「の…ぶくん?」
「安全バー押せ」
恐る恐る指をかける
「チャージボタンはこれ」
「チャージしたら引き金を引く」
ロボットのように言われるがままに指を動かしレーザーのようなものが発射された
明るい白いレーザー
「お前試し打ちしてねぇの?」
白いレーザーは元々込められているチカラらしい
小さく頷く私に同じ行程をやれと言う
白いレーザーはただの明かり
三人のチカラのレーザーでキズすらつかない怪獣に効くわけがなかった
怪獣の顔が校舎の前に来た
口を大きく開け四人を一飲みにしようと迫る
私は目を瞑り引き金を引いた
ドシュウッ
目を開けると紫色の光に包まれた怪獣の顔が分解されたように消えていくところだった
「お前すげぇな」
喜実君に頭を撫でられたところで
私の意識はブラックアウトした
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