第1話

まさかね

私の通う高校では技術の時間がある
一年生のときの三時間だけ
薄い手のひらくらいの銃を作るのだ

作るといってもただ組み立てるだけの簡単なキット
手先の器用な人なら簡単に組上がる

どんくさい私は時間いっぱい掛けて何とか仕上げ、楽しそうに試し打ちをするクラスメイトを眺め出来立ての銃を先生に渡した