No. 1の男

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「ねぇー、今日こそはアフターに付き合ってよ」 明美は甘えた声を出した。 「どうしよっかな~ 」 瑠偉斗は微笑みながら含みを持たす。 「今日も一本入れてあげたでしょ」 一本五十万円のボトルを餌に、上目遣いでおねだりする。 「来月さぁ、俺の誕生日じゃん」 「うん」 「まだ、シャンパンタワー入れてくれる人決まってないんだよね~ 」 明美の肩を抱き寄せる。 「……いいよ、私が出したげる」 三百万円の確約。 「ありがとう、明美」 「その代わり今日のアフターは…… 」 それ以上言わせない、と明美のシャープな顎を優しくクイッと持ち上げる。 「わかってるよ。 最高の夜にしてやるよ」 あまいマスクをギリギリまで近づけ、体の関係を約束した。
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