9人が本棚に入れています
本棚に追加
平日深夜のホテル街。
ネオンは煌々と街を照らしている。
「ここにしようか」
「うん」
建物の中にへと入り、パネルから部屋を選んで寄り添いながらエレベーターへ。
濃厚な口づけを交わしているうちにエレベーターは五階へ到着。
明美は腕を組んで顔を肩に預ける。
瑠偉斗は歩調を合わせ、二人は部屋へとなだれ込んだ。
「先にシャワー浴びる? 」
派手なスーツ、シャツを手際良く脱ぎながら尋ねた。
「私は後でいいよ」
瑠偉斗の体に惚れ惚れしながら答えた。
「じゃあ待ってて。
汗だけ流してくるよ」
ポマードを洗い流し、夜のNo. 1から普通の男前に戻る。
タオルで頭を拭きながら部屋へ戻ると、
「へぇー、面白いもの持ってるじゃん」
下着姿になっている明美は、
「これがあると、ベッドの中は最高なの」
慣れた様子で左腕に注射器を刺していた。
最初のコメントを投稿しよう!