Chapter-4-We-are-dispose-of-"WELD"

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  ノブの言った通り、 そこには山伏がいた。 案の定横には茜と佳奈が いるのだが‥‥‥ 2人は戸惑いを隠せないでいる。 あのオクテの山伏が ここまで出来る奴だとは 到底思えないのだが‥‥‥ 今の状況を『あの』オクテの山伏が 起こした行動だと言う事実が 今目の前に現れている。 (ま、まさかアイツ‥‥━━━━━ ━━━━━"決断"したのか?) 佐野が呆れつつも動揺しながら 山伏がとんでもない行動に出ていることを ノブに確認した。 (い、いくら選んだからって 山伏からあんな事するとは 思えないって!) ノブはノブで驚きつつ 佐野の予測を否定した。 あまりにもその予測は 妥当とは思えない確信が ノブにはあったからだ。 (だよな‥‥? じゃあこの状況はやはり 例の『乱入者』の仕業か‥。) ある意味恋に煩う女達の 命をかけたような戦いを見た 気がした佐野とノブ。 そして、 上がった息を落ち着かせて ゆっくりと解釈していくことに。 まず、茜は‥‥‥‥ 不思議にも山伏の足の上に 横たわって寝ているのだ。 てっきり山伏の腕にしがみついて 寝てるだろうと予想していた2人は この時点で山伏がついに選んだと 一瞬とはいえ思ってしまった。 そして乱入者である佳奈と山伏。 山伏は茜と同じく 横たわって寝ているのだが、 足にはのし掛かりのような 状態で茜が寝ている。 足とはいえど太股には 届いておらず膝から下辺りに のし掛かった状態だった。 この時点ではまだマシだと 言えばマシなのだが、 問題は山伏が恋人ならではの 事をしていたことだった。 それは‥‥‥ 『膝枕』だった。 (み、見事なひざまくらだなっ 山伏が小さな子供みてぇに 可愛く見える‥‥!) 佐野がまるで恋人のように 膝枕ですやすや眠っている山伏を見て 芸能人のデート現場を目撃した パパラッチのように興奮している。  
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