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問題定義のすり替えに、少し腹に据え兼ねる思いでいる、ヴァーシャを尻目に、ユラとコルネリアは、やっと話が先に進められという安心から、笑みを浮かべて拍手をして迎えた。
パチパチ
「それじゃ、何かある人」
その言葉を待っていたのか、ユラが手を上げる。
「はいな」
「ホイ、ユラ」
「あのね、動物が”わー”といっぱい出て、楽しく遊ぶの」
「却下」
「え~」
「動物が、”わー”と出てくると言うけど、何体作るつもり?」
「ん~、百体ぐらい?」
「「ぶっ!」」
流石に、人形の数を聞きいたヴァーシャは思わずエーファと共に吹き出してしまう。
流石に、人形百体は物理的に無理がある為、現実的ではないのでヴァーシャもエーファに賛同せざるおえない次第で。
「ユラ、流石にそれは無理があるんじゃない?」
「そうかな~」
「ヴァーシャの言う通りだぞユラ、現実的に考えて今から百体作れるか?。それに、話が抽象しすぎて何がやりたいかわからん」
腕を組み、考えているのか考えているのかわからないユラの様子に、何か妙案でもあるのか、それとも駄々をこねるのではないか、一抹の不安を胸にする一同を知ってか知らずか、笑みを浮かべ髪を着分ける。
「うん。やっぱり、無理だわ」
あっけらかんと、あっさり手を引いた態度に肩すかしを喰らう、一同でのであった。
一同は、仕切り直しの名目で一息つき、次へと移る。
「じゃ、次ヴァーシャ」
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