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学園祭とは言え、部活動の一環であるのと、部と部員の評価、部費の査定につながる。その為、各部はしのぎを削り出し物に、創意と工夫を凝らし評価を上げていく。
人形劇同好会も、立ち上げ初年度という事もあり、人形という手前、子供たちに劇を見せる事に主眼を置いていた。
その為、月に数回課外活動として、各学校、病院や戦争孤児等の施設に慰問を行い、実績を上げて来たが、学園祭での失態で評価と共に部費が削られ、崖っぷちな状況に立たされている現実に再び突き落とされたのである。
「何か、相当トラウマになっているのですね先輩たち」
先程から、4人を奈落の底に誘う失態がなんだったのか、ユミハは興味をそそるが、余計な詮索をしない方が身の安全と思い、好奇心をひた隠す。
「と、兎に角、時間もない事ですし、どんどん言っていきましょうよ」
この流れを払拭する為、ユミハの言葉に賛同し、数出せば何かあるだろうという思いで、箇条書きに書き出していくが。
「伝承もの」
「却下」
「SF」
「却下」
「悲恋恋」
「却下」
「だいかいじゅうしんげき」
「却下」
「歴史もの」
「却下」
「ファンタジー」
「却下」
「英雄伝」
「却下」
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