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その場の勢いと、それに対する答えの曖昧さに、突っ込みを入れようと椅子から立ち上がる。
すると、3人のこれまでの一連の流れをずっと、端末のモニター腰で様子を見ていた唯一の後輩部員が、キーボードから手を離し作業を一時止めた。
「まっ、記録もカメラもビデオも良いですけど、いい加減、秋の学園祭の人形劇の演目を決めないと、まずいんじゃないですか?」
誰よりも冷静な物の言いようのユミハに揶揄される3人は、気まずさを感じた。
「ユミハさ、そんなに仏頂面しないで、時間はまだあるんだし」
「え?」
「そうそう、エーファがちゃんと演目考えいるから」
「え?」
「そうよ、こうやって私がポスター作りに奮闘しているし…」
「え?」
3人が、ユミハに対してなだめる言葉をかけると、各々の言葉に疑問符を感じ、
「ちょっとエーファ、学園祭まで3ヶ月かないのよ。大丈夫なの?」
「まてい、私がいつ演目を考えているって言った」
「あれ?。それって、ヴァーシャの趣味じゃなかったの?。で、なんでポスター?」
大きなため息を吐き、いかも3人の態度に霹靂したのか、止めていた作業を再び行う為、手がキーボードへと向かう。
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