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先生にそんな芸当できたんだね、ってこんな呑気に考えてる場合じゃなかった。
「それでは、そろそろ行きましょう」
そういって俺は貴族たちを連れ、部屋を後にし体育館へと案内をした。
俺が案内した道は生徒が今回使わないルート。
そのおかげで誰ともすれ違うこともなくやすやすと体育館までたどり着く。
俺は体育館のサイドに用意されている七つの貴族の席へと案内をする。
事前に来るか来ないかの案内状を出しているから、七つの貴族に関しては誰が来て誰が来ないというのがわかっており席もぴったしの数だ。
「本日を含め三日間、どうぞお楽しみください。それでは、私たちはこれで失礼します」
そういって俺とシグマ先生は舞台裏にスタンバイをする。
まぁ、といっても俺たちの出番は一番最後。
今日は昼までだからその締めってとこだね。
そこからは様々な催しがされた。
全生徒会におけるダンスパフォーマンス。
オーディションに受かった生徒によるダンスや歌、バンドとか言った出し物。そして外部から呼んだ劇団による劇。
まぁそんなんがざっと三時間ほど行われた。
そして本日の締め、俺たちの出番が回ってくる。
俺たちは幕のひかれた舞台の真ん中で、手を合わせた後にそれぞれの持ち場につく。
俺とシグマ先生でボーカル&ダンス。
そして、ビャクトと高等部三年の先輩と中等部の二年の先輩の三人で音を担当。
ヨルとグレン、後は高等部三年から一年の先輩が一人ずつに、中等部三年と二年の先輩が一人ずつ、全員で七人がバックダンスを担当。
全部で12人でガーディアンはパフォーマンスを見せる。
かなり選りすぐりのメンバーを選んだつもりだ。
やるからには成功させたいし、ガーディアン全員がこれを成功させるために協力してきた。
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