10.学園祭

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ー文化祭二日目ー 今日は文化祭二日目。 俺の今日の役目はクラスのカフェとガーディアンの演劇二回。 ある意味昨日より憂鬱な一日が始まろうとしている。 「ケーイ、準備できた?」 「ん、できたよ」 取りあえず午前中の一時間半はカフェで普通にウエイター。 それが終わったら三十分で劇の準備して、一時間半の劇をして午前の仕事が終わる予定。 まっ、めんどくさいっちゃめんどくさいけど、とりあえずウエイターを頑張ろうと思う。 「昨日のケイもよかったけど、ウエイターのケイもかっこいいね!流石僕のケイ、僕の双子の兄だね」 「あ、ありがと、セラ。セラも似合ってるよ」 セ、セラがなんか怖いよ。 凄いなんか〝僕の”を強調して二回も言ったよ。 我が弟ながらなんか恐ろしい。 てかいつも思うけどなんで皆〝僕の”とか〝俺の”ってつけるんだ? 俺は俺の物なのにね。 「ほら、そろそろ時間だしいこっ」 いつも以上にべったりとくっついてくるセラに引っ張られながら、みんなの待つ教室に足を踏み入れた瞬間に一斉に視線を感じる。 中には普通のウエイターからメイド、そして男装、女装をした各々がいた。 そして何故か俺が中に入った瞬間に、女子から奇声が上がって教室中がにぎやかになった。 「えっと、俺そんなにこれ似合ってないかな?」 「バカ、その逆だ。女子をよく見ろ」 「?」 その逆ってどういうことだ? そう思いながら言われた通りよく女子を見ると、何故か顔を隠したりしながら震えている子がちらほら。 でもいまいちそれを見ても、どういうことかわからないんだが。
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