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朝起きて
学校に行く準備。
一日の半分は、授業に出て
空き時間には、勉強にバイト。
家に帰れば家事に追われ
飯を食って、風呂に入って
寝る。
そして退屈な一日は_____またやってくる。
何の刺激もないこの世界に、なぜ俺はいるのか。
世間一般で言えば、俺は人間に好かれる人種で、友達も多い。
顔もよければ、背も高い、頭もいい。
傍から見れば、幸せで恵まれた、何の不自由もない人間。
しかし、そんな事実は、ただそれだけでしかない。
同じような、何の変わり映えも無い、日常を送る日々。
俺はいつしかこんな世界に、飽き飽きとしていた。
この世界に、大きな刺激を生み出すことはできない。
俺はいたって、平凡な学生。
そんな俺に_____この日常は壊せない。
だからと言って、死にたいわけでもない。
ただただ、この平凡な日々に、飽き飽きしているだけ。
人形のように、この世界を生きるだけだ。
俺はそう、思っていた。
______あの日までは。
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