2.一族の証

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俺、可愛いものには歯向かえないから…もうやばすぎるんだけど。 それにきっと大きくなったら、かっこよくなるし、モフモフになるだろうし……楽しみすぎる。 「さすが私の息子!ホワイトライオンを召喚してくるなんて」 「ケイすごーい!!」 「なんて才能にあふれているのかしら!セラもいいけどケイもいいわぁ」 なんか、凄い騒がれよう。 ホントにここ王宮?ってくらいに威厳がないけど、これが家族なんだよね。 こういうのも案外悪くない。 「さぁ、そろそろ皆も腹が減ってきたろ。お昼にしよう」 そういえばそうだな。 お腹すいてきたわ。 チエーロさんの命令で、どんどん料理が運ばれてくる。 勿論パートナーの分は、別に用意されていた。 『いただきまーす!』 俺とセラは、パクパクと料理を食べる。 家のもうまいけど、ここの料理人のもめっちゃ美味い。 「ギャーッ」 「ん?クオーレ……にリュシオル」 「リヒト?」 三匹の皿を見れば、既にそこは空っぽだった。 うそだろ? こんなチビのくせして、まだ食べる気かよ。 よじよじとクオーレは上ってきて、俺の膝の上に座り、リュシオルは下からひょんと膝まで跳んだ。 そしてきゅんきゅん鼻を鳴らすクオーレに、くれくれうるさいリュシオル。 どうしよう、すげー可愛いんだけど。 なんて、その日は家族団らん、ワイワイして一日が終わった_____。
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