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俺、可愛いものには歯向かえないから…もうやばすぎるんだけど。
それにきっと大きくなったら、かっこよくなるし、モフモフになるだろうし……楽しみすぎる。
「さすが私の息子!ホワイトライオンを召喚してくるなんて」
「ケイすごーい!!」
「なんて才能にあふれているのかしら!セラもいいけどケイもいいわぁ」
なんか、凄い騒がれよう。
ホントにここ王宮?ってくらいに威厳がないけど、これが家族なんだよね。
こういうのも案外悪くない。
「さぁ、そろそろ皆も腹が減ってきたろ。お昼にしよう」
そういえばそうだな。
お腹すいてきたわ。
チエーロさんの命令で、どんどん料理が運ばれてくる。
勿論パートナーの分は、別に用意されていた。
『いただきまーす!』
俺とセラは、パクパクと料理を食べる。
家のもうまいけど、ここの料理人のもめっちゃ美味い。
「ギャーッ」
「ん?クオーレ……にリュシオル」
「リヒト?」
三匹の皿を見れば、既にそこは空っぽだった。
うそだろ?
こんなチビのくせして、まだ食べる気かよ。
よじよじとクオーレは上ってきて、俺の膝の上に座り、リュシオルは下からひょんと膝まで跳んだ。
そしてきゅんきゅん鼻を鳴らすクオーレに、くれくれうるさいリュシオル。
どうしよう、すげー可愛いんだけど。
なんて、その日は家族団らん、ワイワイして一日が終わった_____。
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