おまけ。またフラれるかもしれない。(三島先生編)

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ドラゴンから連絡があり、 美鈴と浮気男が一緒に店に来ているという。 (後藤という俺より2歳年下の男だ。自分に自信があるタイプのバカ。 まあ、俺もそこそこ自信はあるが) あの男が復縁を迫ってくるのは予想した出来事なので、驚かない。 むしろ、Dragonだけで会うことにした美鈴の判断を褒めよう。 きっと美鈴も無意識に周りに助けを求めている。 後藤という男を嫌いになれていないけれど、 自分の後輩の事をきちんと付き合う気もないのに傷つけた事の方が 許せない気持ちが大きいのだと思う。 たぶん… 俺は無邪気に美鈴の横に座り、いろいろ話しかけてみる。 知りたいことがいろいろあるし、 美鈴を挟んだ向こうにいる男に教えてやりたい。 おまえと美鈴は終わって、俺と美鈴は始まったのだと。 後藤は美鈴に恋人として信用できない。とハッキリ言われると、 かなり落ち込んで帰っていく。 打たれ弱いな。と少し笑える。 好きでも許せない。信じることができない。という状況は どんなに苦しくても、別れるしかないんだよ。 と後藤に教えてやりたい。 俺は笑顔で見送ってやった。
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