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美鈴が化粧を直すために俺から離れると、
さくらちゃんとその友人から
「泣かせたんじゃないでしょうね。」
と詰め寄られているところに美鈴が戻ってきて、
しどろもどろに言い訳をしてくれる。
でも、
そのつっかえながらの言い訳が余計怪しく見えて、
さらに睨まれる。という結果になった。
なんとか、ふたりで言い逃れてバルコニーに並んで星空を眺める。
「デートでもしてもらわないと割に合わないな。」
と顔をしかめると、ためらった後に、オーケーしてくれた。
結果オーライ。
出会って4カ月めにして
初デートにこぎつける事ができた。
ただ、さくらちゃんのお友達の夫は
会った事のある小児科医のような気がする。
あの出来のよさそうな男は俺の顔をきっと覚えているよな。
美鈴に紹介される前に俺の職業については口止めしておかないと…
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