おまけ。またフラれるかもしれない。(三島先生編)

18/30
前へ
/132ページ
次へ
2週間後美鈴との初デート。 俺は映画と食事というオーソドックスなコースを選んだ。 みなとみらいなら美鈴も行ったことがあって安心だろうと思ったのと、 まだ、付き合っているわけじゃないから、健全アピールってことだ。 昼にマンションに迎えに行くと、いつもより女らしい姿の美鈴がいて嬉しい。 それって俺に見せるためだよな。 映画にショッピング。 手を繋いでゆっくりショーウィンドウを覗きながら歩く。 ふと美鈴が足を止めて嬉しそうに覗いたショーウィンドウの中には 小さなハート形の赤いピアス。 すぐにまたゆっくり歩き出したけど、 美鈴に似合いそうだ。 付き合い始めての最初のプレゼントにしようと俺は隣で微笑む。 俺のTシャツを選んでもらったり、小物を選んだりしながらのんびり過ごす。 もう、付き合ってるみたいだな。 ふたりきりでも美鈴も俺もリラックスできている。 食事の途中で、美鈴が窓の外の夜景を見ながら口数が少なくなる。 昔のオトコを思い出しているのだろうか 別れたことを後悔しているのだろうか? でも、自分の付き合いかたについて少し考え込んだみたいだった。 自分がツマラナイ女。って思うのは やめて欲しいな。 俺は美鈴といるとくつろげて癒される。 俺が望んでいるのは美鈴に愛される事だけだ。 愛してる そう囁いて 俺の腕の中で笑って欲しい。 マンションに送って行って 我慢できずに玄関で思い切りくちづけをした。 もう、いいだろう? 美鈴もキチンと俺を好きだよ。 好きなだけ愛してもいいと言ってくれ。
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1856人が本棚に入れています
本棚に追加