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秋が終わり、冬が来ても俺は美鈴に本当のことを言う機会を逸している。
お互いの家の鍵を交換しても俺は書斎に鍵をかけたままだった。
美鈴は鍵のかかった部屋を
少し、変だと思ってるかな?
このままずっと内緒にするわけにもいかないのに、
美鈴は俺の作り話を疑いもしないで、
夜中に部屋に居なくても、
「教師のお仕事って、大変ね。ゆっくり休んで。」と電話の声は心配そうだ。
どうしたらいい?
きっかけが掴めない。
俺の「愛してる」って言葉を疑って欲しくはないけど…
…美鈴は俺を心から信じている。
嘘をついていると知られて
俺はただ、美鈴に嫌われるのが怖いのだ。
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