1856人が本棚に入れています
本棚に追加
2月の終わりの当直の日。
夜間に入って、急変があったり、痛みが急に強くなった患者がいたりして、
スマホを見る事ができなかった。
ふと、気付いて、確認すると、
美鈴からのメールが2通入っていた。
1通目はDragonに行く。というメールで、
2通目は忙しいんですよね。連絡してごめんなさい。
気にせず、お仕事してください。
ってヤツだ。
シマッタと思ったけど、
また電話で呼び出される。
さっきの患者がまた、レベルが下がっているらしい。
家族を呼ぶように言ってあったけど…
最後のお別れをさせてあげないと…。
と急いで、病棟に走った。
深夜3時。
患者はなんとか持ち直し、
家族がそばで見守っている。
ホスピスは患者が穏やかに永眠出来るように
医師も看護師も心を配るのも大切な仕事だ。
一息ついて美鈴に明日食事をしようとメールを入れる。
朝になったら、電話をして連絡出来なくてごめんと言おう。
少し、ソファーに横になって目を閉じた。
夜中に部屋にいない事って
なんて言ったらいいんだろう?
俺はまだなんと言ったらいいか悩んでいるのだ…。
最初のコメントを投稿しよう!