おまけ。またフラれるかもしれない。(三島先生編)

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2月の終わりの当直の日。 夜間に入って、急変があったり、痛みが急に強くなった患者がいたりして、 スマホを見る事ができなかった。 ふと、気付いて、確認すると、 美鈴からのメールが2通入っていた。 1通目はDragonに行く。というメールで、 2通目は忙しいんですよね。連絡してごめんなさい。 気にせず、お仕事してください。 ってヤツだ。 シマッタと思ったけど、 また電話で呼び出される。 さっきの患者がまた、レベルが下がっているらしい。 家族を呼ぶように言ってあったけど… 最後のお別れをさせてあげないと…。 と急いで、病棟に走った。 深夜3時。 患者はなんとか持ち直し、 家族がそばで見守っている。 ホスピスは患者が穏やかに永眠出来るように 医師も看護師も心を配るのも大切な仕事だ。 一息ついて美鈴に明日食事をしようとメールを入れる。 朝になったら、電話をして連絡出来なくてごめんと言おう。 少し、ソファーに横になって目を閉じた。 夜中に部屋にいない事って なんて言ったらいいんだろう? 俺はまだなんと言ったらいいか悩んでいるのだ…。
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