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「んじゃ、パパッと探しますか」
そういって始まった
煌弥は取りあえず近場にあった本をとり、パラパラとめくってく
どうやら中身は写真があり、その隣に名前や特徴が載っている形らしい
煌弥達がパラパラと本をめくっている間、名前の分からない獣は、ページの開いた本をペタペタと触りながら、まるでそれを読んでいるかのようだった
煌弥は自分の中にある情報と本に乗ってる写真と名前を照らし合わせながら、ついでに情報をより確実なものにしていった
「キュー、キュッ?キュァッ」
二人が一生懸命調べてるさなか、煌弥の隣でそいつはキュッキュッ鳴きながら、本を眺めていた
こいつは何をしてるんだと思いつつ、煌弥は本をめくる手を緩めない
「シロちゃん、あった?」
「いや、ないな。そっちもないか?」
「あぁ、ないな。ホントこいつは何なんだ」
どの本をあさっても書いていないこの獣
当の本人はこっちを見て首をかしげてるが…
煌弥は既にもうめんどくさいとばかりに放り投げてしまっていた
「取りあえず、正体はわからんが名前を付けたらどうだ。名前がないと便利が悪い、それにこいつはお前の傍から離れる気もないみたいだしな」
「それもそうだな。んー、何にしようか」
黒と白の毛並みをした獣
_______それにこの雰囲気…誰かに似てるんだよな
「ぁっ、思い出した。お前雰囲気が夜斗(ヤト)に似てんだよ、ってことで名前は夜斗な」
地球での友達だった夜斗ってやつに、なんとなく雰囲気がそっくりだと思った煌弥
_________不思議ちゃんみたいな雰囲気とか、可愛い感じのとことかそっくり
「キュキュッ?」
「夜斗だよ、夜斗」
「キュゥ!」
自分に名前が貰えたのが嬉しかったのか、夜斗は嬉しそうに鳴いた
そんな姿は愛くるしく煌弥を魅了する
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