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「その獣はとても神聖な生き物だ……」
「神聖な生き物?アクロマもそうってたな…名前とかわかんないわけ?」
「この我にでさえ分からぬ。だがその生き物は他と違い特別な獣、これから連れるのであれば大切に育てることだ」
結局世界一の物知りに聞いても、こいつの名前も正体も分からず煌弥達は途方に暮れるしかなかった
分かったことと言えば相も変わらず、なんか神聖な生き物ってだけ
「では二つ目。この世界にチート的な者はいるかご存知か?」
「はて、チート的というと」
「ステータスが他のプレーヤーより明らかに優れていたり、できないことがない、とか魔法バンバンつかえるとか、とにかく他のプレーヤーより特出してる奴」
________まぁ、一人は目の前に存在しているわけだが…
しかし獅狼以外にこれは今のところ知らないこと、ということは俺の情報はまだ長樹に伝わってるはずはない
もし情報を持っていれば、煌弥以外の人物といことになる
「そのような者はいない」
長樹は短くそう言った
煌弥は少し期待していた分、あてが外れ小さくため息をつく
結局二つともわからずじまいとなってしまい、これと言って目ぼしい情報を得られることはなかった
「そうですか。情報の提供に感謝します、長樹」
「構わん。また聞きたいことがあればいつでも訪れるが良い」
「あんがとな、長樹」
結局煌弥たちはおとなしく、ただ来た道を引き返すことになった
「次はどうする、煌弥」
「んー、レベリングは意味なさそうだし、ギルドに入って見ようかな。この世界について知るには、情報の集まるギルドとか手っ取り早いでしょ」
「そうか、なら明日ギルド総括本部に行こう」
「おぅ!って俺に付き合ってばっかだけどシロちゃんは大丈夫なのか?予定とか、仕事とか」
「別に予定はない。ギルドの依頼も気が向いたらという感じだからな。今はお前のことに手をかけられる」
「そっか、ならいいけど。シロちゃん頼りだし、宜しくな」
_________取りあえず、明日ギルド総括本部に行きますか!
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