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「今日の午前中は、昨日召喚した武器と使い魔の扱い方について学んでもらう。そんで明日、模擬戦を行う事とする。以上、授業に遅れるなよ」
それだけを伝え、朝のHRは終了とクロバは教室を後にする。
クロバのいなくなった教室は一気に騒がしくなり、皆興奮が抑えられないようだ。
そんな中、遅刻してきたディアは呑気に欠伸をしながら、授業の準備を行う。
クロバの言ったことなど、さも興味がない様子だ。
「ディア、行くか?」
「うん、遅れたらクロバ先生うるさいし、早くいこう」
「それ、遅刻したお前が言うか?」
二人でハハッと笑いながら、二人で教室を後にした。
授業時間が来る頃、闘技場には全生徒が集まっていた。
昨日同様、ディアはアッシュとジャッセルと固まって他愛もない話で盛り上がる。他の生徒に関しても同様だ。
ガヤガヤと盛り上がるその場に、授業開始のベルが鳴り、クロバ、ギル、グラシアがやって来る
「静にしろ、授業始めるぞ」
クロバの一言に、その場の生徒達は静まる。この言葉を無視したらどうなるか、過去に実証済みだからだ。
それに、何より皆この時間を楽しみにしているのだ。
その証拠に、生徒一人一人の表情はワクワクに溢れて、きらきら輝いている。
まるで新しい玩具を買ってもらった子供のようだ。
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