月は見ている。

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「返事は急がない。でも、覚悟して? 俺にたくさん愛されてよ。永遠(とわ)に愛してるよ。死が二人を分かとうとも愛することを誓う。チュッ。」 後ろから抱き締めながら頬にキスを落とす蒼は、やっぱり慣れてると思う。 「今も十二分に愛されてるよ。これ以上愛されたらどうにかなりそうだよ。それに。きょ、今日はいつもより甘いね!」 「そりゃあ、プロポーズですから(笑)甘く落としちゃおかなって。すぐに〈Yes〉って言わせたかったんだー。急がないって言ったけどね。」 私は、蒼の手に自分自身の手をそっと添えた、緊張しているのかその強張った手は冷たかった。 「蒼でも緊張するんだね。」 「しますよー(笑)。実は俺ね、君に逃げられないようするのにいっぱいいっぱいなんだ。知ってた?君、猫みたいにすぐ逃げるだろ?」 「に、逃げてないよ?」 「ふふ。逃げる奴は皆そう言うの。」 「…。私、蒼に我慢強(がまんし)いてる?」 「そうだねぇ。キスだけだしね。チュッ。俺はそれ以上望んでるけどー、無理強いしてもね?こればっかりは…。これは俺が好きで我慢してる。ハルの事物凄く大事だから。」 「ゴメンね? 私、初めてだし勇気持てなくて…。」 「いいよ。ハルの全てを貰うつもりでプロポーズしたんだから。ハルの初めてを俺に全部ちょうだい? 俺の人生も全てあげるから。等価交換だよ。まぁ、君の付加価値の方が高いけどね♪ ほんと俺には勿体無い娘だわー。でももう、捕まえちゃったから手放してあげれないけどね。ごめんね。もう、離せないや。」 「うん。蒼がもういらないって言うまで一緒にいる。」 「いらないなんて一生来ない。だから永遠に俺のものね。誰にも渡さないし、離さない。魂まで骨の髄まで愛してる。」 「愛し過ぎだよ。私も愛してる。幸せになろうね!」 「やった! チュッ!」
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