○○○○な誕生日

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
いっやぁはっはっはっはっ! 一時間も待ってるんですけどおおおお!!? おいおいどうしたんだいマイハニー?んー? こーんなに待たせちゃって~。 わーるいこだなあ♪ おんやぁ? あの遠目からでも分かる女走りわもしやあ? 「ごめぇん!まったあ?」 「いやいや、ぜーんぜん!」 すんごい待ったああああうあああああ!!! うっひょおおおおおおお!! 「よかったあ!あ、あのね、言いたいことなんだけどぉ」 待ってましたぜカーモカモンベィビ♪フゥ! 「わたしぃ、あなたのことがぁ、すきでぇっす!きゃあっ言っちゃった!」 おいおい、照れなくてもいーんだぜ。 まあそんなところも、好きだけどなあ? HAHAHAHAHAHA! そーんな可愛らすぃー君にぃ、俺からのプレゼントだよーん。 モテ男によるモテ男の為のモテ男からの言葉 さあ聞けっ! 「ウッホまじかよ。実は俺もお前のこと「ていうのは嘘だから」 んおぅ?」 あっはやっべ! 非モテライフから生み出された悲しき幻聴再生なう。 「声に出てるしキモイぞ非モテ野郎」 え、うっそん。やっだ!はどぅかすぃ! じゃないじゃない。 「うへ、どゆことだいチミィ」 「さっきからさあ、気持ち悪いんだけど。その うへ とか うほ とか変態かよ」 うぐおぁっ!! 「一時間待たせても全然帰らないし、信じそうだったから嘘ってバラしちゃったけどさ、普通信じる?あんな分かりやすいぶりっこされて」 ぐふっ!! 分かりやすいぶりっこ!? それすなわち我の嗜好なり! 「今日が何の日か知らないの?」 「え////俺の誕じょ「エイプリルフールだろうが、誰がお前の誕生日なんか覚えとるかアホ」うぅぅっ、そんなぁ!あんまりだわ!」。゚(゚´Д`゚)゚。 この女、悪魔か! 「じゃあ私帰るから。また明日ね」 「うるせぇ腐れ外道おおおおお!!」 ?????????????????????? 夕方 悲劇のヒロインのように泣き崩れる男。 そしてソレに背を向け歩く女。 男は気がつかなかった。 目の前に転がっているリボンで結ばれた小さな箱に。 リボンに挟まれているメッセージカードに。 そして、     赤く染まった女の顔に………。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!