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俺が母親によく似た容姿に生まれたばかりに、
女みたいなことも仕込まれて、
無理やり身体を売らされる。
もちろん義人さんの相手もしなきゃならなくて、
義人さんは誰よりも暴力的だった。
何度も死ぬことを試みた。
死ぬまでに捕まって、
死ぬよりつらいお仕置きが待ってる。
いつの頃からか義人さんから逃げることも、
死ぬことも考えなくなった。
だけど俺の誕生日だけは毎年毎年1年で1番つらい日だった。
『浩俊(ヒロト)スペシャルサンクスデー』
そんな変なパーティーが開かれる。
義人さんが何を言いたいかというと、
母親も親戚も居ないお前をここまで育ててやったんだ。
たまには俺の株のためにお前が色んな奴の欲を満たしてやれ。
つまりはそういうこと。
パーティーには俺の身体目当てのヤクザ関係の奴らが参列して、俺はそいつらの相手をひたすら死ぬほどにさせられる訳だ。
だから、この日が1番嫌いだった。
義人さんはパーティーの前日必ず酷く俺を抱く。
執拗に痕を着けながら。
1人の相手でもきついのに大人数の相手をするのは地獄以外のものではなかった。
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