いつか……

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ママが死んじゃってから2年くらいして、パパは新しいママを連れてきた。 「今日から仲良くするんだよ?」 「よろしくね、ミヤちゃん」 パパはニコニコして嬉しそうだった。 ママが居なくなってから、毎日寂しそうに丸くなって肩を震わせていたのを知っている…… 私はパパのために、パパが泣かないようにやった事もない家事を手伝ったりして過ごした。 ママが死んじゃってから私の誕生日はお祈りをする日にして、お祝いなんてさせなくした。 私の誕生日はパパが悲しむから、忘れたフリをして過ごした。 パパが何か言いたげでも、私は明るく別の話を持ち出したりして話題に出させなかった。 だからプレゼントも5歳の日以来貰わなかったし、ケーキなんて見たくもなかったから、当然テーブルには乗せない。 なのに、新しいママが現れるとママへのお祈りを簡単に済ませ、明るい部屋でごちそうと一緒にプレゼントやケーキが並んだ。 「おめでとう、ミヤちゃん」 と新しいママが笑う。 欲しくもないプレゼントをくれる。 食べたくもないケーキが目の前に差し出される。 当然、手なんかつけなかった。 パパが笑顔なのは嬉しい。 でも、ママが居ないのに楽しそうに笑うパパは嫌。 ちゃんとママを忘れていないよって、お墓には行くけど、新しいママがニコニコして付いてくるから……嫌。 ママが死んじゃった私の誕生日に笑う2人が嫌だった。
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