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第2章 依頼人
ある日の事、小柄で若い男がルーイの小屋に訪れた。
その男は、もじゃもじゃの髪の毛に、もじゃもじゃのヒゲ、短くて太い手足に浅黒い肌に緑の瞳を持ち、へんてこな言葉を話した。
ビックスロー(大きくてノロい)と名乗った男は、わざわざ山二つ向こうの町からやって来たと言い、この椅子を壊して元に戻った木の苗を譲って欲しいと立派な作りだがかなり古くて大きな椅子を置いて行った。
ルーイは体に似合わずヘンな名前でなんだか怪しいヤツだと思ったが、出来るだけ普段通りに返事をして椅子を受け取った。
ところがこの椅子をよく見てみると、かなり凝った作りをしていた。
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