勘違い女の戯れ言

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紺野は昔から、一言でまとめると、なんでも持っている子だった。 彼女を前にすると、手に入らないものはないのではないかと思うくらい。正直、羨ましくて仕方がなかった。 紺野はクラスで人気者だった。だから、今日みたいにどんなグループにも顔出しできる。 私も高校のときは彼女と並んで人気だった。だから、こうして彼女のグループから追い出されても、他のグループに入ることができている。 「今日は宜しくー」 そう言いながら涼しい顔で私は来ていたメンバーに言った。紺野のことは無視だ。 紺野も気まずそうな表情を浮かべていて、私は少し優越感に浸る。 彼女より優位に立っていることは初めてで、それが私の気持ちを高揚させていく。 けど、彼女の反応の悪さはそこまでだった。 カフェに入ることになり、中へいく。 彼女の表情は落ち着いた女性に戻っていた。
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