違和感(2)

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「…そだね!ケーキ!食べよ!」 私は、ケーキの箱に手を伸ばす。 彼は、ハッと何かを思い出したように立ち上がった。 「フォークと皿、忘れてた!取ってくるわ!」 「あー本当だ、お願いします!」 彼はバタバタと下へ降りていった。 私は、フゥと息を整える。 …やっぱり、緊張してしまう。 私は流石に気づきはじめていた。 …幼なじみなんて言葉で誤魔化してるけど。 …好きなんだ、きっと…。 私は、そう思いながらケーキの箱を開けた。 …。 …ん? …間違ってる…? ケーキの上に乗っているチョコレートのプレート、そこに文字が書かれている。 『Happy Birthday モモ』 その下には、 『3月32日』 そう書いてあった。
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