違和感(2)

5/5
前へ
/29ページ
次へ
「モモ、飲み物はオレンジジュースでよかったかな?」 彼が部屋に入って来た。 彼は皿とフォークとコップを並べ、私の前に座る。 そして私は、彼にケーキを指差して言った。 「31日が32日になってるよ!カナタ、天然過ぎ!」 私がそういうと彼は、フフンと鼻を鳴らした。 「合ってるよ?」 「…え?」 カナタは何故か得意げな顔をしていて 、私は理由が分からなかった。 「いや…だから…私って31日生まれじゃん…?」 「…合ってるよ。」 彼はさっきより力強く、事を断定する。 「…え?」 彼は黙り込んで下を向いた。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加