違和感(1)

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カナタとは校門前で別れて、私は教室へ向かった。 その間、一つ心配事が出来た。 カナタと別れる際、私のクラスメイトの女子とすれ違った。 その時、睨まれるような強い視線を感じていたことだ。 何を思われただろう。 いつもの『アレ』が酷くなってしまうような、引き金にならなければ良いのだけれど…。 私は教室のドアを開けた。 …あれ。 私の机がある…。 いつもは無いはずなのに…。 私は、自分の席に近づいた。 …え…。落書きまで消されてる…。 油性マジックで大きく書かれていた、『死ね』の文字が消されていた。 私が教室に入る度に投げられていた、言葉の暴力も無くなっていた。 何か…おかしい。 女子達はこちらをチラッと見てはヒソヒソと何かを話していた。 私を主にいじめていた、クラス内ヒエラルキーでトップの女子は沢山の紙をゴミ箱へ捨てていた。 片付けで、私に構っている暇は無いのか…。 私は、ホッとした。
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