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「実晴、今日もいい香りだね」
首筋に顔を埋めていうと、実晴の体温が急に上がり、無言になり動きを止めた。
最近わかったことだが、実晴は恥ずかしくなると体温が上がって、無言になって動きを止める。
そんな実晴も可愛すぎるし、俺に取っては逆効果でしかない。
「せ、聖司さん…ぬ、濡れちゃいますよ?」
「いいよ、一緒にお風呂でも入る?」
「そ、そ、それは…っ!」
揶揄うと実晴はぎゅーっと俺のことを抱きしめた。
…実晴は肯定するときに、俺のことを抱きしめる。
と、いうことは…
「実晴、温泉の時のためにも、予行練習だね」
まだ洗い物は残っていたけど、俺は実晴を一度解放してお姫様抱っこをして、そのまま既に沸いていたお風呂へと直行した。
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