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「それで・・・・・・この写真、グレアと撮ったんでしょ? グレア・ファブレット。
そういえば彼奴も同じ写真持ってた気がする」
「え・・・・・・?
えっと・・・・・・知ってるんですか? この人の事・・・・・・?」
ボクの言葉に心底驚いた様な表情で目を瞠る、ミオン。
あ、仏頂面以外の顔、初めて見た。
そんなミオンにボクは、大きく頷いて、言った。
「うん、知ってる・・・・・・って言うか、この白髪、ボクの兄貴だし。 一番上のね」
「えぇっ!?
でも、王宮には居ませんよね? 「これがボクの兄姉だー」とかって紹介された時も居なかったし・・・・・・」
「だって、グレアは滅多に帰ってこないからねー。
基本的に寄宿学校(パブリクスクール)で生活してるからさ、彼奴。 帰ってきても、サフィラかグレアスと喧嘩して出て行っちゃうしー。
一昨年だって、長期休校の時でもレイに引っ張られるまで帰ってこなかったし。
今年も帰ってこないんじゃない?
まぁ、帰ってきても裏警察(シークレット・ヤード)の本部で寝泊まりしてるから、異常だよね―」
あはは、と笑うボクに反して、至って真剣な顔付きでボクの顔を凝視する、ミオン。
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