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ミオンの言葉にボクは頷く。
すると、ミオンは続きを話し出した。
「少し違います。
正確には恋に落ちるんじゃなくて、気になって仕方なくなる、って程度です。
意識してしまう、って言った方が早いですね。
しかも、意識してしまうのは“ティア・クロスを持っている女子の歌を聴き、尚かつ、そのティア・クロスに触れた人”ですね。
あぁ、女子が初恋した相手が、と言うのは合ってますよ」
「って言う事はつまり、グレアはミオンの歌を聴いた事があるの? 更に、ティア・クロスに触った、と?」
「歌を聴かれた事はありますし、ティア・クロスには微妙ですけど、泣いてた時にこう、涙を拭ってくれた事がありましたね」
「よし、グレアの事はこれから、白髪ロリコン兄貴と呼ぼう」
「何か、可哀相過ぎません?」
良いんだよ、彼奴は白髪ロリコン兄貴で。
それにしても、伝説が本当だったなんて驚きだ。
て言うか、どんなに小さくても意識させてしまうってある意味凄すぎる。
そして、ミオンの初恋が年上過ぎるのも凄い・・・・・・とは思ったけど、ボクも人の事は言えなかった。 失敬失敬。
「まぁ、それはさておき・・・・・・そうか、グレアと知り合いだったんだ。
じゃあ、グレアに会う?」
「えっ!?」
ミオンに訊けば、彼女は驚いた声を上げた。
ボクは続ける。
「もうすぐでグレアの学校も今年最後の一大イベントとして、学校祭をするみたいだし、一緒に会いに行くのも良し、何なら長期休校の時に引っ張ってきて貰うのもあり。
どうする?
ミオンとしては、一度でもあ会っておきたいでしょ?」
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