第1楽章 気紛れな王女の誕生パーティー

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ミオンの言葉にボクは頷く。 すると、ミオンは続きを話し出した。 「少し違います。 正確には恋に落ちるんじゃなくて、気になって仕方なくなる、って程度です。 意識してしまう、って言った方が早いですね。 しかも、意識してしまうのは“ティア・クロスを持っている女子の歌を聴き、尚かつ、そのティア・クロスに触れた人”ですね。 あぁ、女子が初恋した相手が、と言うのは合ってますよ」 「って言う事はつまり、グレアはミオンの歌を聴いた事があるの? 更に、ティア・クロスに触った、と?」 「歌を聴かれた事はありますし、ティア・クロスには微妙ですけど、泣いてた時にこう、涙を拭ってくれた事がありましたね」 「よし、グレアの事はこれから、白髪ロリコン兄貴と呼ぼう」 「何か、可哀相過ぎません?」 良いんだよ、彼奴は白髪ロリコン兄貴で。 それにしても、伝説が本当だったなんて驚きだ。 て言うか、どんなに小さくても意識させてしまうってある意味凄すぎる。 そして、ミオンの初恋が年上過ぎるのも凄い・・・・・・とは思ったけど、ボクも人の事は言えなかった。 失敬失敬。 「まぁ、それはさておき・・・・・・そうか、グレアと知り合いだったんだ。 じゃあ、グレアに会う?」 「えっ!?」 ミオンに訊けば、彼女は驚いた声を上げた。 ボクは続ける。 「もうすぐでグレアの学校も今年最後の一大イベントとして、学校祭をするみたいだし、一緒に会いに行くのも良し、何なら長期休校の時に引っ張ってきて貰うのもあり。 どうする? ミオンとしては、一度でもあ会っておきたいでしょ?」
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