標本作製室（5）

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昨日の続きから、一連の機械操作を教えてくれたから、操作手順をノートに昨日のようにメモに残した。

「ここまで、で完了。機械は大丈夫？次は一人でできる？」

「はい、ありがとうございます。」

機械操作を一通り教えてくれたあとは、包埋作業の見本をみせてくれるという。

包埋作業とは、一晩機械でパラフィン化した熱々のろうそく液に浸けていた臓器を、今度は冷蔵機能のついた テーブルの上で、切り出し辺の元となる四角いステンレスの容器に指定通りに詰めて固める作業だ。

山崎が、ピンセットを器用に使い、次々に包埋していく。

「はい、やってみて」

言われた通り、小さなステンレスの四角い容器につめていく。