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バタン…
「え…」
「あ、ゆ…優美子ちゃん!?ねえ…優美子ちゃん!!」
「き…きゅう…救急車…誰か救急車!!」
混乱する麻生と岸田。
更に混乱する野次馬。
駆け寄る担任。
『おい!稲田!!大丈夫か!!稲田!!』
揺すっても目を覚まさない稲田。
『と…取り敢えず保健室!!』
「俺、運びます。」
真っ先に名乗り出る岸田。
『大丈夫か?』
「はい、おぶっちゃえばなんてこと無いんで。」
おぶっていた稲田を保健室のベッドへと横たわらせる岸田。
後ろから着いてきていた、麻生と担任が補助にはいる。
『岸田、本当ありがとう。
麻生も。
あとは良いから。
クラスに戻って。』
「え…でも…」
『良いから。
戻って。
僕はおそらく教室には戻れないと、皆に伝えて。』
「はい…」
本当は、不安で一杯だが、仕方無く教室へと戻る麻生と岸田。
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