6/8
前へ
/20ページ
次へ
バタン… 「え…」 「あ、ゆ…優美子ちゃん!?ねえ…優美子ちゃん!!」 「き…きゅう…救急車…誰か救急車!!」 混乱する麻生と岸田。 更に混乱する野次馬。 駆け寄る担任。 『おい!稲田!!大丈夫か!!稲田!!』 揺すっても目を覚まさない稲田。 『と…取り敢えず保健室!!』 「俺、運びます。」 真っ先に名乗り出る岸田。 『大丈夫か?』 「はい、おぶっちゃえばなんてこと無いんで。」 おぶっていた稲田を保健室のベッドへと横たわらせる岸田。 後ろから着いてきていた、麻生と担任が補助にはいる。 『岸田、本当ありがとう。 麻生も。 あとは良いから。 クラスに戻って。』 「え…でも…」 『良いから。 戻って。 僕はおそらく教室には戻れないと、皆に伝えて。』 「はい…」 本当は、不安で一杯だが、仕方無く教室へと戻る麻生と岸田。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加