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「まったく、課長は」
背中で篠田が苦笑した。
「手のひらでコロコロ、ってやつですね。俺の休日を潰すのが趣味らしいし」
早くオープンにして関係を固めろと言っていた課長は、動きの鈍い私を刺激しようと、わざと高木さんの話を間接的に聞かせて煽ったに違いない。
悪ふざけも全部、部下への愛だ。
「課長には敵わないわね」
「ベッドで敵を誉めるとは」
篠田の笑った息が背中を伝い、また責め苦が始まった。
「あ……だめ…」
「嫌ですか?」
「やめてくれるの?」
「やめる訳ないでしょう」
「やめちゃダメ」
課長の電話攻撃・終
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