おまけ① 課長の電話攻撃

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「彼は今シャワー浴びてますとかじゃないでしょうね!」 「そんな訳ないじゃないですか! 課長によると、席に電話しても不在で携帯にかけたって経緯があったから、てっきりそうかと思い込んだらしいです 「二人でどこにいたの?」 「ミーティングルームですよ。電話はたぶん俺がコーヒーを買いに出た時だと思います。高木とは歓迎会以外で飲んだこともありません」 「……でも、あまり二人きりにならないで」 「当然ですが、部下って以外、何の感情も興味もないですよ」 篠田が私の膨れた頬を指でプスッと潰した。 「嫌な思いをさせてすみません」 「篠田にも隙があるのよ」 「聞かれたんで、彼女がいることは言いましたよ。一緒に住んでることも。それでも信じてないのか、効果無しですね」 確かに篠田も告白されなきゃ振りようがないのだろう。 それにあのタイプは“彼女がいても構いません”とか言いそうだ。 どうも篠田には一筋縄ではいかない女ばかり寄ってくる気がする。 ヘソを曲げた私は篠田を押し退けてゴロンと背を向け、お布団を身体に巻き付けた。
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