おまけ③ 繁華街の中心で中野が叫ぶ

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「林部長、わざと片桐王子の辞令より先に女王様の赴任を被せたって噂あったもんな。ついて行かれたら困るから」 「あれで先輩、運命変わったよね。欧州部の嶋田部長なんて優しいから辞令出す時そこらへん超気にするじゃん?でもうちの部長、冷たいんだよ」 「だから篠田、林部長に先制攻撃したんじゃないかな。 あれだけ周知しとけば部長も配慮しなきゃ仕方ないだろ」 「なるほどねー。 そう考えると部長ザマァだな」 崎田君の交代で再来年にまた先輩が上海って話もあるぐらいだ。 そうなると美紀先輩、今度こそ完全に婚期がパーになる。 「ま、限られた駒で切り盛りするのも大変なんだろうけどな。小椋みたいな使えない奴ばっかだし」 「あたし、最近は超頑張ってんだけど」 「それで並レベルだろ」 届いたビールを美味しそうに飲みながら中野君が笑った。
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