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私の方が仁兄様とは付き合いが長いし、
お互いの苦労も理解し合っている。
まだ付き合いの短い小娘に、
いったい何が分かるというのか。
アナタ誰の了承を得て、
仁兄様と結婚するおつもり？？
そんな意味を込め、
戦闘用の伊達メガネをクィと持ち上げた。
するとここでアキラさんが割って入り、
お互い自己紹介するようにと言う。
「初めまして。
私は仁さんの父方の従妹で、
成田リナと申します。よろしくね」
「私は仁さんの婚約者で
中坂十和子と申します。
今後とも、宜しくお願い致します」
フン。
宜しくなんかされてあげるものですか。
虐めてやる。
ネッチリ虐めてやる。
それから私は、
仁兄様といかに親しいかを熱弁。
更に、執筆の参考のためという名目で、
２人の夜の営みについてシツコク質問。
ここで朱鷺おばあ様の説法が終了し、
仁兄様がその弟と共に現れたため、
私は焦った。
…虐めていたのがバレたかも。
いや、それ以前に私と仁兄様は、
父親同士の確執により
仲が悪いという設定で。
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