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「こんにちは」僕は軽く頭を下げた。
「やあ、こんにちは。思っていたより若くてビックリしたよ。学生さん?」
「・・・・・・まあ、そんなところです」
「すっごいタイプ」
男はそう言うと、ポケットから髭剃りみたいなモノを取り出して僕の体に押し当てた。
それは青白く光ると、僕の体をいとも簡単に硬直させた。金縛り状態である。
男は倒れ掛かった僕の体を抱くように支えると、担ぎ上げ、公衆便所に入っていった。
薄汚いタイル張りの床に下ろされると、男は僕のズボンを脱がした。ようやく体が動かせそうになった時に、便所の個室から出てきたもう一人のニット帽をかぶった男が僕の体を押さえつけてきた。
二人組だったのだ。完全に罠である。
「バチン」とスタンガンが僕の体をまた震わせた。
「すごい上物ね」ニット帽が僕の肩を押さえながら言った。
「私が先よ」無精髭の男の顔が見えなくなった。
僕の股間は熱くなり、小便を漏らしたのかと思ったが、体が宙に浮きそうなくらいの吸引力であれを吸われていたのだった。拳を握って無精髭の後頭部を殴ってやろうと思ったが、また「バチン」。スタンガンを容赦なく押し付けられた。こんな短時間の間にスタンガンを何度も味わった人間がこの世にいるのだろうか。しかも股間が唾液まみれの状態で。
無精髭の男は突然頭を上げると、エクスタシーに達したのか、白目を剥き、口から唾液を垂れ流していた。
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