4章

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「それよりも、ロメさんの、その散弾銃を貸してくださいよ」僕はロメ郎の背後を指差した。 「無茶言うなって。弾に限りがあるんだぞ。それに俺と仲間だと思われたら、みんなから命を狙われるぞ? 俺は嫌われ者だからね」 「革命戦士なのに?」 「なんだよ、その呼び名・・・・・・」ロメ郎は複雑な表情で続けた。「俺と当たったら死亡宣告と一緒なんだ。ディナーショーで俺と当たらない方法を考えたら、出て来る答えは、みんな一緒だろ?」 「先に殺せばいいと・・・・・・」 「そういうこと。だから常に命を狙われている状態さ。シモン君もターゲットにされたいの?」 「いや、それはちょっと・・・・・・」 「俺を倒して銃を手に入れたって、今度はそいつがみんなから狙われるだけなのにな。死神をなすりつけ合ってる状態さ」 「武器を使わずに、素手だけで戦うルールにすればいいんじゃないんですか?」 「それができるなら、世界はとっくに平和だよ。素手で戦うと今度は、体格差、年齢差がハンデになってしまうのさ。少数派のそいつらが不平不満を口にして、結局は武器の使用が認められるようになる。世の中なんてそんなもんだ」 「・・・・・・とりあえず僕は石でも拾っておきます」 「俺は今までさ、倒した相手の武器を奪い取って、それを物々交換して食い物とかに変えてきたんだけど、いくつか手元に残している武器もあるんだ。それならタダでシモン君にあげてもいいよ」 「本当ですか? すげーうれしいです!」   その後は、ロメ郎が刑務所送りになってから現在に至るまでの思い出話を互いに披露し、会話に花を咲かせた。
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