1人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
コーサクが駆け出すと、数人の男達が、彼の行く手を阻んだ。
「てめー生きてたのか」
「退けてくれないか。大事な用事があるんだ」
「誰がてめーの指図なんか受けるかよ!」
歯向かったが最後、男達は、商店街の人々に見せつけるように彼に暴力をふるった。
「待ちなさい、君達!!」
コーサクが暴力を振るわれてから五分程経過した後のこと。警察がやって来て、男達を取り押さえたのだ。このお陰で彼は何とか助かったが、以前のように、顔からは出血していた。
「今すぐ病院へ行きましょう」
「いえ、病院は結構です」
「え?」
「それより連れて行って欲しい場所があるのですが……」
コーサクは、パトカーに乗せてもらい、ショーコとサヨの住む家へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!