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 コーサクが言うと、二人は首を横に振った。 「まぁ、仕方ないわよ。貴方が無実だって分かったしね」 「父さん、私、信じてたから。疑いが晴れただけでも十分だよ」 「でも、誰が冤罪だとまでは……」 「それなら、さっき出てたわ。犯人が話したみたいね、誰を騙したか、警察がどれだけの人間を冤罪にしたのかって。だから、もう大丈夫よ」 「そうか……」  安堵から、コーサクは床に力無く座り込んだ。
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