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「これに懲りたら、もう二度と此処には来ねーことだな」  男達に蹴り出されると、コーサクは口から滴る血を拭いながら、また途方もなく歩き出した。 「大丈夫?」  青タンと血だらけの彼を見て、一人の女性が声をかけた。  久々にかけられる、優しい言葉。彼は思わず涙を流した。そんな彼を見てただ事じゃないと察した女性は、「どうぞこっちへ」と、彼の背を押しながら歩き出した。
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