第二章

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  窓から日が差し込んでいる。 酒を飲んでるうちに、どうやら寝てしまったようだ。 「いたた」 頭が痛い。 飲み過ぎたか。 いつもはビール1本ぐらいしか飲まないから、きっと体がついて行けなくなったんだ。 ベットから起き上がり、テレビをつける。 「ん?」 テレビのアナウンサーは、今日は5月9日だと告げている。 どういうことだ? 他のチャンネルに変えても、どこも今日が5月9日と言っている。 まさか、時間が戻ったのか? いや、もしかしたら夢だったのか? テーブルには、あるはずのビールの缶がそこにはなかった。 しかも、いつの間にか俺はベットで寝ていた。 いつから寝てたんだ? 時間は10時。 もし今日が本当に俺の誕生日なら、あと2時間後に理衣とのデートがある。 行ってみよう。 確かめるんだ。 今日が本当に俺の誕生日かどうか。
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