第二章

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  理衣に振られてから家に帰った。 家でダラダラと過ごしていると、一本の電話が入った。 「智志、大変よ! お母さんがデパートの屋上から飛び降りたって。 今、○△病院だから早く来なさい!」 姉ちゃんの声が脳に響く。 俺は病院に行くことができなかった。 おふくろが死んだのは俺のせいだ。 俺は姉ちゃんに顔向けができなかった。 そして、俺はまた冷蔵庫を開けた。 冷蔵庫にはちゃんと冷えたビールが3本あった。 冷えたビールを口に運んだ。 酒で全て忘れたい。 全てなかったことに……
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