第一章

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  理衣の話によると、俺の親友の雅人(マサト)を好きになってしまったらしい。 そして、雅人もまんざらではないと。 なんじゃそら。 俺と雅人は、お互いの彼女は取り合わないという約束をしていた。 もしどちらかが彼女を取った場合、関わり合いを断つという約束だった。 俺は誕生日に親友も彼女も失ってしまった。 俺は理衣といる時、必死で涙を堪えた。 理衣の前では泣きたくねぇ。 男の意地だ。 15時頃。 雅人と約束があるからと言い、バイバイと手を降る理衣。 それを見て、涙を目の奥に隠しながら手を降った。
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