第一章

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  仕方なく、俺は一人で誕生日を過ごすことにした。 今考えると、雅人がいなくなったのはとても痛手だ。 雅人は小学校からの幼馴染だった。 雅人と好きな人が被ったことは1回もなくて、ダブルデートしたりするほど仲良かったのに。 雅人以外、俺には親友と呼べる奴がいない。 本当にどうして理衣を好きになったんだろう? 雅人の理想のタイプとは全く違うのに。 俺は理衣みたいなぶりっ子で可愛い天然な子が好きで、雅人はクールで大人しい清楚な子が好きなのだ。 でも、少しは雅人の気持ちを知っていた。 雅人とこないだ2人で遊んだ時に雅人が言った。 「お前の彼女、可愛いよな」 その時はいいだろうと自慢したが、あの発言は気になってるというサインだったのかもしれない。 それにしても、雅人がいなくなったショックが凄まじい。
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