最悪な幕開け

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ぼーっと授業を聞いていたらしく、気がつけばあっという間に放課後。 結局、朝から最悪な出来事から始まった今日は、その後、筆箱とノートを忘れてたし、昼食の弁当は箸が入ってないしで、不幸続きだった。 「何でこんなに連続して不運なことばかり起こるんだ…」 虚しい独り言だけが教室に響く。 部活には入っていないので帰宅部。 さっさと帰宅しよう。 「…はぁ、帰ろ」 駐輪場に向かい、自分の自転車を見ると、サドルに何かいるような気がする。 近づいてよく見ると、カラスが止まっていた。 「カラス苦手なんだけどなぁ…」 ビビりながらもどうにか追っ払って跨り、走り出そうとすると、頭に違和感。 まさかと思い、恐る恐る校舎の窓ガラスに映る自分の頭を見てみるとカラスのフンが付いていた…。 …最悪だ…。 とりあえずティッシュで髪からフンを拭き取り、家へと急ぐ。
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